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勉強会記録2023年3月

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小さな春

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節分、桃の節句と外は雪景色ですが季節は流れていきます。

長いコロナ禍の世の中も、分類が変わり、マスクの着用が緩和され、新たな季節に移り変わったように感じます。
私の相棒であるピアノを乗せて歩く台もアクリル板が外れ、春の季節になったと共に、新たな台に生まれ変わりました。ピアノの横に季節の飾りやお花を飾り、個別セッションにお伺いしています。

幻視や理解力、記憶、見当識などが低下している認知症の方の個別音楽療法で私が幸せに感じた一コマをお伝えします。
排泄や更衣等の基本的な日常動作は保たれていますが様々な周辺症状が見られ、不安な気持ちが強く、徘徊して歩きまわるため、個別での介入を要しています。その方と音楽療法を始めようとした時、ピアノの横に飾ってある桃の花と菜の花に自主的に気が付かれ、お花を見たその方が「桃の花が出てくる歌があったよね。♪あかりをつけましょ ぼんぼりに お花を上げましょ 桃の花~」とうれしいひなまつりを歌われました。また、「これ菜の花かい?かわいいね。♪菜の花畑に入日薄れ~」と朧月夜が出てきました。お花の存在に気が付き、何の花かを理解して下さっただけでも驚き、感動する私ですが、外に出られていなくても、季節のお花を見て、しっかりとマッチした歌を歌ってくださることにさらに感激です。

私を幸せに感じさせてくれるのはお花の持つ綺麗さとともに患者さんの秘められた力なのだな…と再確認した瞬間でした。

(記事担当:くもちゃん)
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病院内でのオンライン音楽療法

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皆さんはコロナになってから新しく始めたことはありますか?私も振り返ると、コロナ前には思いもつかなかった事をいくつか始めました。そのうちの一つが「オンライン音楽療法」です。

私の働く病院には3つの病棟があります。ある病棟で患者さんや職員に陽性者が出ると感染拡大しないように、その病棟への職員の出入りが制限されることが度々ありました。そうなると場合によっては、数週間~1か月以上音楽療法はできず、患者さんは出来るだけ病室から出ないよう制限されるため、人と関わる機会が少なくなります。どうにかして継続できないかと考えたのが「オンライン音楽療法」でした。

「オンライン音楽療法」はビデオ通話を使用します。パソコンを通して、患者さんとリハスタッフは病棟で、私は音楽療法室で画面越しにセッションをします。最初はオンラインによる音の遅延や、特に重度認知症の方は画面越しの音楽活動には集中力が続かないのでは…など色々な不安もありましたが、実際やってみると新たな発見が多くありました。

発見の一つは、オンラインでも対面に近いやりとりが出来ることです。オンライン開始当初、音楽療法士(Th)と患者さんの音楽活動をリハスタッフが必要な時にサポートする形でしたが、患者さんとスタッフの共同音楽活動をThがサポートする形に変えたところ、二者間でコミュニケーションが増えました。セッション前はスタッフに対して拒否的な態度をとっていた方も、終了時には二人で「楽しかったね、またやりたいね。」と笑顔で話されていたのが印象的でした。また重度認知症の方も集中して30分のセッションに参加されていました。

オンラインでは音の遅延を加味してTh側が演奏する必要がある等、対面に比べて困難な事も多いですが、対面で実施が困難な方々にも「音楽を届ける一つのツール」として可能性がある気がします。

皆さんもコロナ禍で生まれたアイデアや発見がありましたら、是非ブログのお問い合わせメールやコメントでお知らせくださいね!

(記事担当:ブログ管理人)
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延期:音楽療法研究会のお知らせ

3月5日に開催予定でしたが、佐藤正之先生急病の為、5月14日(日曜)に延期になりました。
引き続き申し込みフォームより、参加申し込みを受け付けております。
どうぞよろしくお願いいたします。



和・ハーモニー音楽療法研究会主催 研修会のお知らせです。

3月5日(日)13:30~17:00まで Zoomによるオンライン研修会を行います。(2月24日締め切り)

神経内科専門医、認知症専門医他の佐藤正之先生が、
「音楽療法はどれだけ有効か…神経疾患を中心に」

そしてエゾリス会員の増澤綾子さんが、
「脳神経領域の音楽療法」をテーマにご講演して下さいます!

ご興味のある方、是非ご参加をお待ちしております。

お申込み他詳細はチラシをご覧ください。

よろしくお願いいたします。

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和・ハーモニーのホームページはこちらから

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自分に音楽療法

身体が疲れると気持ちに余裕が無くなり、負の感情が湧いてくるのですが、そんな時、昔から聴いているレスピーギの交響詩「ローマの松」を聴きます(最近はYouTubeが多いです)

特に3曲目「ジャニコロの松」がお気に入りです。目を瞑って聴くと、繊細なピアノのカデンツァ、ロングトーンの木管楽器、長いフレーズの弦楽器がとても心地よく、感情の波が静かに揺さぶられ、呼吸が深く穏やかになっていき温かな気持ちになります。もっとゆったりしたい時は2~3回繰り返して聴きます。

続けて4曲目の「アッピア街道の松」を聴くと、徐々に気分が高揚して元気が出てきます。文学的、絵画的内容と結びつけられた音楽が交響詩ですが、4曲目は古代ローマの軍隊の足音が、朝靄の中、遥か遠くから聞こえ、姿を現し近づくほどに力強く行進、凱旋の様子が華やかに描かれています。足音と思われるティンパニーの8分音符が遠くから聞こえてくるように始まり、クライマックスに向けて音楽の厚みが増していき、最後はファンファーレ、ダイナミックに終わります。私の鼓動よりも1.5倍位速い一定のテンポや、ダイナミクスで身体に活力が漲ってきて、曲の最後には力強く万歳をしたり、つい声を出してしまうこともあります。モチベーションを高める時にも聴く4曲目を知人に「元気が出るよ」と勧めたら、後で「ちょっとうるさかったわ~」の一言でがっかり。やはり音楽の好みは人それぞれですね。

皆さんのお気に入りの曲は何ですか?

(記事担当:Gonちゃん)
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プロフィール

音楽療法学寺子屋エゾリス

Author:音楽療法学寺子屋エゾリス
音楽療法についてさらに学びを深めるために行われた、4年間にわたる北海道医療大学主催の「音楽療法学びなおしコース」(文科省委託事業)の修了生で結成した会です。普段はそれぞれが病院や施設、学校など様々な現場で音楽療法をしています。コース終了後も、定期的な勉強会のほか、公開講座などを行なっています。このブログでは、メンバーが順番に音楽療法に関する様々な情報、公開講座のお知らせ、私たちの活動の様子などを発信していきます。また音楽療法に関する質問も受けつけております。

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